印鑑と印鑑証明バイブル

印鑑と印鑑証明バイブルでは、実印、銀行印の作り方と印鑑登録の方法、印鑑証明書の取得や活用方法を紹介しています。

薩摩本柘の印鑑・実印

薩摩本柘の印鑑は、ツゲの木材からつくります。
ツゲの木材は、黄褐色で極めて緻密であるため、印材だけでなく、版木、チェスの駒、将棋の駒、櫛等として用いられています。

ツゲの木材のなかでも最も高級とされているのが、「薩摩本柘」です。
「薩摩本柘」は、伊豆、三宅島、鹿児島等国産のツゲの木を使用しています。安い「柘」は、タイなどから輸入したもので、まったく別のものと考えた方がいいです。



・安い印材

薩摩本柘は、高級な印材の中では最も安い印材です。コストパフォーマンスを重視するのであれば、薩摩本柘がお薦めです。



・軽い印材

薩摩本柘は、木材ですから、象牙などと違い、軽いですから、持ち運びも楽ですし、捺印しやすいといえるでしょう。
また、木であるため、落としたとしても、真二つに割れてしまうというようなことはありませんから安心です。



・基本的には木であることに留意

薩摩本柘は輸入物の「柘」に比べると、高級な印材とされていますが、基本的には木であるため、朱肉の成分（水分）により枠がもろくなる場合があります。
長持ちさせるためには、使用したあとは、朱肉を良くふき取ることを心がける必要があります。

頻繁に捺印するような用途には向いているとは言いがたいです。
例えば、領収書、見積書、請求書等に頻繁に捺印する認印として使用していると、枠がもろくなりやすいです。

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